Excel ショートカット Mac と Windows の違い — 読み替えが効かないキー
Excel は Mac と Windows でショートカットの違いが特に大きいアプリです。オートSUM、オートフィルター、可視セルの選択、絶対参照の切り替えなど、Cmd→Ctrl の読み替えが通じないキーと、同じキーで別の機能になるキーをまとめました。
Excel は「読み替え」が効かない
多くのアプリは Cmd を Ctrl に置き換えれば大体通じます。Excel は違います。キーの組み合わせ自体が別物のものがあり、さらに厄介なことに同じキーで別の機能になるものまであります。
Mac と Windows を行き来する人が詰まるところだけを、3つに分けて並べました。キーは Microsoft 公式のショートカット一覧に基づいています。
1. キーが違うもの(機能は両方にある)
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| オートSUM を挿入 | Shift + Cmd + T | Alt + = |
| 現在の時刻を入力 | Cmd + ; | Ctrl + Shift + ; |
| 絶対参照/相対参照の切り替え | Cmd + T または F4 | F4 |
| 取り消し線 | Shift + Cmd + X | Ctrl + 5 |
| 行を非表示 | Cmd + ( | Ctrl + 9 |
| 列を非表示 | Cmd + ) | Ctrl + 0 |
| 可視セルのみを選択 | Shift + Cmd + * | Alt + ; |
| セルをグループ化 | Cmd + Shift + K | Alt + Shift + → |
| グループ化を解除 | Cmd + Shift + J | Alt + Shift + ← |
| フィルターの追加/削除 | Cmd + Shift + F | Ctrl + Shift + L |
オートSUM は完全に別系統です。Mac の Shift + Cmd + T を Windows で押しても何も起きません。
絶対参照の切り替えは Mac では Cmd + T。F4 でも動きますが、macOS はファンクションキーが OS 側の機能に割り当たっているため、Fn を押すか、システム設定で「F1、F2 などのキーを標準のファンクションキーとして使用」をオンにする必要があります。Cmd + T を覚えておく方が確実です。
可視セルのみを選択(フィルターで絞り込んだ結果だけをコピーしたいとき)は、どちらの OS にもあります。キーが違うだけです。
なおフィルターの追加/削除は、Mac でも Ctrl + Shift + L が使えます(Cmd + Shift + F は Mac 固有の別名)。
2. 同じキーで別の機能になるもの
ここがいちばん事故ります。
| キー | Mac での機能 | Windows での機能 |
|---|---|---|
| Ctrl + Shift + F | フィルターの追加/削除 | セルの書式設定(フォント) |
| Shift + F3 | 数式ビルダーを表示 | 関数の挿入ダイアログ |
| Ctrl + Shift + { | 参照先のセルを選択 | 参照元のセルを選択 |
参照元・参照先の対応はこうなっています。
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 参照元(このセルが参照しているセル)を選択 | Ctrl + Shift + [ | Ctrl + Shift + { |
| 参照先(このセルを参照している数式)を選択 | Ctrl + Shift + { | Ctrl + Shift + } |
Mac の「参照先」と Windows の「参照元」が同じキーです。数式の追跡をする人は、環境が変わったときに必ず一度は引っかかります。
3. 片方にしか見当たらないキー
| ショートカット | どちら | 操作 |
|---|---|---|
| Cmd + Shift + R | Mac | 並べ替えダイアログを開く |
| Cmd + = | Mac | 開いているブックをすべて再計算 |
| Cmd + Shift + ( / ) | Mac | 行/列を再表示 |
| Ctrl + F3 | Windows | 名前の管理ダイアログ |
| Ctrl + T | Windows | テーブルを作成(Mac は Cmd + T。ただし数式の編集中は参照形式の切り替えになる) |
Mac の Cmd + T は文脈で意味が変わります。セルを選んだ状態ではテーブル作成、数式を編集中は参照形式の切り替えです。
共通で使えるもの
読み替え不要でそのまま通じる主なもの。「Mac にしか無い」と思われがちなものも、実は両方にあります。
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 入力を確定して上のセルへ | Shift + Return | Shift + Enter |
| セル内で改行 | Opt + Return | Alt + Enter |
| 上のセルの数式をコピー | Ctrl + ' | Ctrl + ' |
| 使用範囲の最後のセルへ | Ctrl + End | Ctrl + End |
| シートの先頭(A1)へ | Ctrl + Home | Ctrl + Home |
| マクロを実行 | Opt + F8 | Alt + F8 |
| ドロップダウンリストを開く | Opt + ↓ | Alt + ↓ |
| 形式を選択して貼り付け | Ctrl + Opt + V | Ctrl + Alt + V |
| すべてのシートを再計算 | Ctrl + Opt + F9 | Ctrl + Alt + F9 |
| セル・行・列を挿入 | Ctrl + Shift + = | Ctrl + Shift + + |
| 今日の日付を入力 | Ctrl + ; | Ctrl + ; |
| コピー/貼り付け | Cmd + C / V | Ctrl + C / V |
| 元に戻す | Cmd + Z | Ctrl + Z |
| 保存 | Cmd + S | Ctrl + S |
| 検索 | Cmd + F | Ctrl + F |
| 置換 | Cmd + Shift + H | Ctrl + H |
| データ範囲の端まで選択 | Cmd + Shift + 矢印 | Ctrl + Shift + 矢印 |
| 次のシートへ移動 | Ctrl + PageDown または Opt + → | Ctrl + PageDown |
Mac の Opt は Windows の Alt と同じ位置の修飾キーなので、Opt + F8 と Alt + F8 は同じ打鍵です。「セル内で改行」も同様で、Mac の Opt + Return と Windows の Alt + Enter は同じものです。
最後の行だけ注意が必要で、Mac には Opt + → という別の行き方もあります。PageDown キーの無いノート PC では、そちらの方が押しやすいはずです。
両方使うならどうするか
- まず「2. 同じキーで別の機能」を覚える。 間違ったキーが別の操作として成立してしまうので、ここだけは知らないと危ない
- キーが違うものは、よく使う4つ(オートSUM・フィルター・可視セル選択・絶対参照)から
- カスタマイズで揃えようとしない。 Excel はキー設定の自由度が低く、現実的ではありません
Excel は他のアプリ以上に、作業速度がキーボードに依存します。違いを把握しておくだけで、環境が変わったときの手戻りがかなり減ります。